塩尻市広丘の整体・骨盤矯正 整体院カラダライト 瀧本です☆彡
当院に来院する方で「腰を反らすと痛い」という方はとても多くいらっしゃいます。
そんな方には色々な調整をするのですが、その中でも重要な部分に大腿部(前もも)があります。
腰を反らすという動作は、言い換えると【身体の前面を伸ばし、身体の背面を縮める】動作です。
身体の動きは必ず表裏一体であり、伸びる方と縮む方があります。
ですから、【うまく伸びること】と【うまく縮むこと】の両方が重要なのです。
さて、腰を反らす動作に当たっては、大腿部の筋肉がしっかり伸びることが腰に負担なく身体を反らすポイントになります。
では、大腿部の筋肉である大腿四頭筋のストレッチをご紹介します。
3つ紹介しますが、それぞれ微妙に負荷のかかる場所が違います。
人によっては腰痛が出たり、膝がきつかったりするものもあるかもしれませんので、ストレッチの痛み以外の痛みが出るものはやらないでください。
大腿四頭筋のストレッチ
タイプ1
- 片膝を地面につきます。
- 後ろの足の甲を地面に向けます。(ふらつく人は何かにつかまってください)
- 背筋を伸ばして身体をやや前方に沈めます。
- 後の足の前ももが伸びている感じがあれば正解です。30秒ほどストレッチしましょう。
タイプ2
- 直立して立ちます。
- 片方の膝を曲げ、手で足を持って踵をお尻に近づけます。
- 出来るだけ膝を曲げたら、わずかですが膝を地面に向かって動かします。30秒ほどストレッチしましょう。
- ポイントは、腰を反らさないことと足を後ろに引きすぎないことです。
タイプ3
- 仰向けで寝ます。
- 片方の膝を曲げて、足をお尻の下に入れます。
- 手を頭の上に上げて伸びをします。
- 前ももから腹筋まで伸びていれば正解です。30秒ほどストレッチしましょう。
腰を反らす動作はどうしても負担が大きい動作です。
日頃から大腿四頭筋の柔軟性を高めてスムーズに動けるようにしておきたいですね☆彡
コラム
拮抗筋(きっこうきん)と主動筋(しゅどうきん)
身体は筋肉が動かしています。
当たり前ですね。
筋肉は緊張と弛緩(しかん)をすることが出来ます。
つまり、ギュッと縮むのが緊張で、ダラッと緩むのが弛緩です。
この筋肉の緊張と弛緩を組み合わせて身体は動いています。
例えば、肘の関節を考えてみてください。
肘の関節は曲げ伸ばしが出来ます。
肘を曲げると、力こぶの筋肉(上腕二頭筋)が緊張し、二の腕の筋肉(上腕三頭筋)が弛緩します。
逆に、肘を伸ばしていくと、上腕二頭筋が弛緩し、上腕三頭筋が緊張します。
このような動作の際に緊張する筋肉が主動筋、弛緩する筋肉が拮抗筋になります。
腰を反らす動作では、背中の筋肉(脊柱起立筋)が主動筋で腹筋や前ももの筋肉が拮抗筋です。
動作を負担なく行うには、主動筋がしっかり力を出すこと、拮抗筋がちゃんと緩むこと、そして、それが適切なタイミングと強さで行われることが重要です。
では、何らかの原因で拮抗筋が緩まないとどうなるでしょうか?
それはちょうどブレーキをかけながらアクセルを踏むのと同じです。
サイドブレーキをかけたまま車を動かしてしまった経験のある方ならわかると思いますが、「なんか変」ですよね。
そのまま走り続けると確実に車が壊れてしまいます。
ほとんどの車にはセンサーがついていてサイドブレーキをかけたまま走るとアラームが鳴ります。
身体も同じで、なにかがうまくいっていないときは症状が出ます。
痛みや違和感などの感覚は身体のアラームでありメッセージです。
ちょっとした症状でも「ちょっと疲れてるだけ」とかで済まさず、「これはどんな信号なのかな?」と思ってみると、より自分の身体を知れるかもしれません。