塩尻市広丘の整体・骨盤矯正 整体院カラダライト 瀧本です☆彡
梅雨に入り、不安定な天気が続きますね(>_<)
患者様とお話していてよく台風が来ると体調が悪くなるという話を耳にします。
低気圧で体調が悪くなる方はとても多いのですが、そのような方にとって梅雨から台風の季節は辛い季節ですよね。
実は私も低気圧が来ると体調が悪くなる人です。
しかも、台風に関しては九州付近に接近しているときが一番体調が悪いです(笑)
私の場合は首と右足首に不調を感じますが、どちらも昔バイクでけがをしたところなのです。
過去に大きなけがをしたところは多くの人が低気圧によって不調を感じるようですね。
他にも、低気圧によって偏頭痛が起きる方も多くいらっしゃいます。
なぜ低気圧によって不調を感じるのか?
さて、なぜ低気圧によって体調が悪くなることがあるのでしょうか?
答えは、神経の過敏さです。
神経(感覚神経)は全身に張り巡らされていて、温度や圧力など色々な外部からの刺激の情報を脊髄、脳に伝えています。
神経の先端は受容器というセンサーの役割をする部分になっています。
この受容器には感度があり(専門的には閾値といいます)、刺激が一定の値を超えると反応するようになっています。
例えるなら自動ドアのセンサーみたいな感じで、枯葉などの小さなものでは反応しないけど、人間のような大きなものには反応するという具合です。
この感度には個人差があり、辛いものが食べれる人と食べれない人がいたり、猫舌の人がいたりするのは舌のセンサーの感度が人それぞれ違うからです。
痛みを感じるセンサー(専門的には侵害受容器といいます)の感度にも個人差や身体の部位ごとに違いがあります。
過去に大きなけがをしたことのある場所は、痛みのセンサーの感度が敏感になっていることが多く、そのために正常な場所と比べて弱い刺激でも痛みを感じやすいのです。
頭部は、身体の中でも重要な部分なので、もともとセンサーの感度が高く(閾値が低く)設定されています。
そのうえに筋肉の緊張やストレス、自律神経の乱れなどが加わり、さらに神経が敏感になってしまうと、気圧の変化という刺激に対して痛みを感じてしまうことが多いと考えられます。
首から頭部をリラックスさせよう
ここからは、気圧の変化によって影響を受ける人の多い、首から頭部をリラックスさせる方法をご紹介します。
注目するのは、首の上部から後頭部です。
このあたりの部位は神経の密度が特に高く、刺激に対しての反応がとりわけ強い部位なので、ここをゆるめることで低気圧による頭痛を解消できる方が多いと思います。
AA体操
勝手に名前を付けましたが、頚椎(首の骨)1番をアトラス、頚椎2番をアクシスというのでAA体操です。
ここは目の動きと連動しますので、それを利用した体操です。
やりかた
- 片手を前に出して親指を立てます。(左右どちらでもよいです)
- 親指の先端を見ます。
- 親指から目を離さずに出来るだけ大きく首を左右に回します。
- 左右10回ずつやりましょう。
OA体操第一
またもや勝手に名前を付けましたが、Occipital boneが後頭骨、Atlasが頚椎1番でOA体操です。
後頭骨はあごと連動するのでそれを利用した体操です。
やりかた
- 顔を上に向けます。(45度ぐらい)
- 口を開け閉めします。
- 10回ぐらい口を開閉してください。
OA体操第二
後頭骨と頚椎1番の間をストレッチする方法です。
やりかた
- 出来るだけあごを引くように下を向きます。
- 両手で後頭部をおさえて首の後ろの上の方をストレッチします。
あごを引くことと、手のおさえ方が重要です。両腕の肘と肘を近づけて前から手を持ってくる感じです。
動画を参考にしてやってみてください。
実はこの体操、頭痛以外にも効果があります!
今回ご紹介したこちらの体操ですが、実はすべて後頭下筋という筋肉を緩めるのに効果的な体操です。
後頭下筋は後頭部の筋肉ですが、その繊維は首の奥深くまで到達し、脊髄を包む髄膜の一番外側の硬膜(髄膜は硬膜、くも膜、軟膜の3層構造)にも付着しているといわれています。
また、この筋肉は頭部の水平を保つのに重要な役割を果たし、頭の傾きを測るセンサーがたくさん搭載されています。
というわけで、後頭下筋を体操&ストレッチで正常に保つことは全身のバランスにも影響するのです。
さらに、後頭下筋は硬膜に付着していることを考えると、脳脊髄液の循環にもかかわっています。
脳脊髄液とは、脳と脊髄を包む髄膜(正確には脳を包む部分と脊髄を包む部分は区別されます)の中にある液体で、近年、脳の老廃物を排出し認知症を予防するのに重要だとして注目されています。
あらゆる健康にかかわる後頭下筋ですので、しっかりとケアをして頭痛だけでなく将来の健康も守っていきましょう☆彡